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「小説家になって良かった、と思うことが二つある。

一つは小説家になったおかげで、自分に加えられた不幸や苦しみも客観的に見られるようになったことである。

今ひとつは小説家としてさまざまな人間を描いたり、観察したりしているうち、どんな人間にも真っ向から“裁く”とちつ気持が次第になくなってきたことである。
一人、一人の人間の心の底をのぞきこもう、のぞきこもうとしているうち、いつか、その人間の弱さや哀しみ、あわれさが“ある程度までは”わかるようになった」

本日読み終わった『ボクは好奇心のかたまり』の最後の章に、珍しくまじめに書かれた言葉。
なるほど、遠藤周作の小説は、登場人物一人、一人が、裁かれるようなことなく、心の底から憎まれるような人が出てこない。

そして、本当に好奇心旺盛で、面白く生きてるのが、とってもうらやましい!

2018年下半期も、できるだけ遠藤作品を読みたいと思います。


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# by kayoco_ohake | 2018-07-06 19:30 | 日記 | Comments(0)
たった二泊三日でも、まだまだ話題が尽きない長崎旅。

まだこのブログでは、本題(長崎キリシタンの歴史をめぐる)にあまり触れられておらず、五島、平戸、出津などの過去の訪問地についても想像しただけで大変そうでまとめきれないまま、だらだら書いているわけですが....

幕末旅ふくめ、私たちの旅行は、時間の余裕さえあれば、美味しい地のものを食べたり、カフェへ行くのが必須になります。

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カフェは前に紹介したとおりなのですが、ごはんでも、うれしい驚きがたくさんありました。
こちらは浦上にある、「珈琲家」。「かふぇ」と読みます。
平昌オリンピック真っ最中、しかも羽生くんのショートの時間、浦上でもし観られるところが見つからなければ、路上ケータイ中継か...と思っていたのですが、偶然、こちらのお店を見つけました。

美味しいカレーと、素敵なお店の方と、美しいショートの舞を満喫しました。

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二店舗めは、思案橋の「雑魚屋」。こちらは予約していきました。
ビル一棟?こちらのお店で、新鮮ないけす料理が有名。
3000円で、海のもの充実のコースを楽しみました。
もう一滴の水も入らないくらいお腹いっぱいになり、コスパもとてもいいお店でした!

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帰る直前、長崎駅前で腹ごしらえを、と思って入った店が大当たり。
「炉ばた 甚十郎」というお店なのですが、まだ新しく、お洒落な店内に、地のものばかりのメニューが嬉しい。
値段もそれほど高くないし、今度も帰りのバス待ちまでの時間、立ち寄りたいなぁ。

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最後は、とっても貴重な地のものランチ。
外海地区、出津教会の近くにある「ヴォスロール」。
ヴォスロールは、外海では知らない人のいないド・ロ神父の生まれ故郷、フランスのノルマンディー地方の村の名前です。

ド・ロ神父が外海の人々に生きるすべを教えたわけですが、その中のひとつである畑からとれた野菜、そして製麺技術から出来上がったパスタ麺、パンなどをいただけます。
当時、外海の人々は自らパスタを食べるというわけではなく、長崎の外国人に売り、生活の糧にしました。
今では、もちろん日本人はパスタも大好きですから、こうやってド・ロさまの地で、同じように食べることができるんですね。
料理すべて、とてもやさしい味がしました。

歴史、文化、街の風景どれをとっても豊かで、万華鏡のような長崎ですが、食も、それに付随する大きな楽しみです。


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西彼杵(にしそのぎ)半島、外海(そとめ)地区と呼ばれるところに、遠藤周作文学館があります。
今は合併されて、外海という地名はなくなってしまいましたが、今でも使われることが多いそう。
海に面していて、角力灘(すもうなだ)を見下ろせる美しいこの地を、遠藤周作は自身の文学館の場所に選びました。

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外海地区は、「かくれキリシタンの里」とも呼ばれており、同じくかくれの方々がいる(いた、になりつつあるのでしょうか...)平戸の生月島や五島に比べて、長崎市内からは近い距離にありますが、山も高々、かくれるにはいい場所だったのでしょう。
いまやバスでツアーも組まれ、私たちはやすやすと訪れることができるのですが、むかしは『沈黙』に出てくるように、冷たい風が吹き、足元も悪い貧しい村だったようです。

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海からの光によって、美しく輝く館内のステンドグラス。

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今回旅のテーマが自然と遠藤周作氏になったこともあり、じっくり回り、大変楽しめました。

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文学館の前には、「道の駅 夕陽が丘 そとめ」があり、出津(しつ)の地ならではのドロさまふしめんはじめ、このあたりで収穫された野菜などを購入することができます!

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「弱者たち、その悲しみや苦しみにたいして小説家である私は無関心ではいられなかった。
彼等をふたたびその灰のなかから生きかえらせ、歩かせ、その声を聞くことは一一それは文学者だけができることであり、文学とはまた、そういうものだと言う気がしたのである」

帰ってきて、『切支丹の里』、読み終わりました。


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